<絵で見る防滑処理>

 石、タイルの表面には、もともと微細な穴が開いています。(写真?)その表面に防滑改修溶剤を塗布することにより、元来開いている穴を少し広げたり、
穴の数を増やしたりする加工のことです。(写真?)開いた穴の大きさは幅、深さとも7〜10マイクロメートル程度で肉眼では確認出来ません。
使用する溶剤は水溶性で、加工後、水で洗い流しますので、床面には一切残りません。
コーティングではありませんので、磨り減って効果がなくなるということはございません。
■電子顕微鏡写真:御影石 本磨き仕上げ 倍率3000倍
写真? 写真?
 
『東京都福祉のまちづくり条例』での『滑りにくさ』の目安として、ASTM E303という実験方法で測定したBPNという単位の値を採用しています。
◆ASTM E303(英国式振り子抵抗試験機を用いる表面摩擦特性の測定法)
 英国の道路研究所で表面の滑り抵抗を測定する目的で開発されたもので、日本道路公団、日本道路協会等が調査に採用しており、
現在野外で使用される床材の評価として、もっとも普及しているものです。
◆BPN(British Pendulum Number)
滑り抵抗値を示す値。現場もしくは試験場において測定をおこなう。
『東京都福祉のまちづくり条例』には、『BPN40以上が望ましい』と明記してあります。
◆防滑施工した場合の試験結果
試験日 平成16年7月13日
試験場所 財団法人 全国タイル検査・技術協会 岐阜試験室
試験規格 ASTM E303
試験条件 室温 21℃ 湿潤時水温 21℃
供試品 磁器室施釉床タイル 330×330×8mm
 
美観を損なわずに、これだけの効果が長時間持続する防滑!!
乾燥状態
湿潤状態
●加工前
●加工後
試験の状態 No.
滑り抵抗性
平均値(範囲)
乾燥状態
1
 50(49〜61) 
2
 59(59〜60) 
3
 56(56〜56) 
湿潤状態
1
 20(20〜20) 
2
 17(17〜18) 
3
 16(16〜16) 
試験の状態 No.
滑り抵抗性
平均値(範囲)
乾燥状態
1
 92(91〜93)
2
 102(100〜104)
3
 90(90〜91)
湿潤状態
1
 46(46〜46)
2
 44(44〜44)
3
 49(49〜49)
上記のように湿潤状態で「BPN40」を満足させています。
 防滑改修工法は、滑り抵抗値の強弱を調整できます。当工法は前述しましたように、床材に微細な穴を開けることによって
滑りを抑制します。つまり滑り抵抗値の強弱は、単位面積あたりの穴の数によって決まるということです。すなわち、
穴の数が多くなれば滑り止めの効果が強くなるということです。弊社データによりますと、BPN値30〜60の間で調整できます。
  
 床の材質、表面上により異なりますが、特に鏡面仕上げの床材の場合、光沢、色合いに変化がある場合があります。
つまり、滑り止め効果を強くするということは、穴の数が多くなり光の乱反射がおこり、光沢、色合いが変化するということです。
特に黒色の素材に顕著に表れます。
 防滑改修工法は、床材に微細な穴を開けることによって効果を発揮します。したがって、穴がその深さを保っている間は効果が持続するということです。
歩行頻度によりかなりの差がありますが、弊社で行った経年調査で平均的に3年以上は効果が持続するという結果が出ております。
 
◆防滑改修施工による床材の強度試験
 効果の持続性に関連するデータとして、耐摩耗性試験結果(JIS規格)をご参照ください。
試験日 平成16年7月13日
試験場所 財団法人 全国タイル検査・技術協会 岐阜試験室
試験規格 JIS A5209
供試品 磁器室施釉床タイル 330×330×8mm
試験項目 NO. 防滑改修前 防滑改修後 規格の標準
耐摩耗性 1 0.004g 0.004g 0.1以下
2 0.004g 0.004g
3 0.004g 0.002g
以上のように防滑改修後であっても床材の強度が低下するということはありませんでした。